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音楽 Archive

バレエ”Hommage à Maurice Béjart”

フランスで見てきたバレエの内容および感想です。
タイトルどおり、Maurice Béjart(モーリス・ベジャール)という振付家の作品を集めた公演でした。
上演されたのは、下記の3演目です。

①Richard Straussの”Serait-ce la mort ?”(これが死か)
②Stravinskyの”L’Oiseau de feu”(火の鳥)
③Stravinskyの”Le Sacre du printemps”(春の祭典)


①は、死を前にした男がテーマの作品。
若さや経験などを象徴する女達が彼を取り巻く中、「死」を象徴する女性が男を誘惑するように踊ります。
終始緩やかに、流れるような踊りが30分ほども続きます。

優美な体の動きが楽しめれば楽しいのかなーとは思いましたが、、、
私は旅の疲れもあり、思わず寝てしまいました :ase:
個人的にはもっと、動きがあって激しい作品のほうが好きなのです。


②は、以前バーミンガム・ロイヤル・バレエのMikhail Fokine(ミハイル・フォーキン)版を見たことがありました。
そちらのほうの火の鳥は、こんなストーリー。

「イワン王子は幸運の象徴・火の鳥を追い捕まえる。
火の鳥は開放してもらう代わりに黄金の羽根を彼に与え、飛び去る。
やがてイワンは魔法で怪物に捕われていた乙女達に出会い、その内の一人ツァレヴナと恋に落ちる。

乙女達を救い出そうとしたイワンは怪物の手下に捕われる…。
しかし黄金の羽根を振ると火の鳥が現れ、怪物と手下達を眠らせる。
イワンは、怪物の不死の秘密である卵をたたき割って勝利し、ツァレヴナと結婚し、王となる。」


ですが、ベジャール版は一味違います。

「革命のために闘うパルチザン(一般民衆によって組織された非正規軍)を描いている。
火の鳥の役は、パルチザンのリーダーの男性。
青い衣装をまとった一般民衆の中から生まれた赤い闘士は、闘争の中倒れてしまう。
だが新しいリーダーが生まれ、不死鳥のようにその革命の意志は引き継がれていく。」

この味付けは、非常に面白かったです。
現代的なバレエって、ただ美しいとか言うよりメッセージ性があるんですよね。
衣装や舞台装置はシンプルな分、体の動きで様々なことを表現して…パントマイム的な要素が強いように思います。

この火の鳥は、そのあたりの伝え方が劇的で非常に良かった!
民衆の中から火の鳥が現れ、それが引き継がれていく一連の流れが必然的で、とても感動しました。


③春の祭典は、今回一番注目していた演目です。
古くからある版では、こういうストーリーです。

「春、2つの村同士が対立する。太陽神は怒り、太陽神への生贄として一人の乙女が選ばれる。乙女は生贄の踊りを踊って息絶え、長老たちにより捧げられる。」

が、、、そこはベジャールさん。
鹿の交尾にヒントを得たという彼の斬新な振り付けにより、なんとも荒々しいバレエに変貌を遂げました。

最初は男性パートで、春を迎えた若者達が動物のように伏せたり跳ねたりぶつかりあったりと、動き回ります。
それはもう、発情期の雄そのもの。

若い男達が舞台の奥に消えると(雌を求めて?)、今度は若い女性たちのシーンに。
男性と違って荒々しさは無いものの、なんだかそわそわと落ち着かないような感じで踊っています。

そこに、先ほどの男たちが突入!
戸惑う女達を翻弄し、やがてはそれぞれに相手を見つけて、結ばれます。
この最後のシーンは、明らかに性的な連想をさせるように演出されており、かなりエロティックでした。


男性の群舞が、とにかくすごかった。
古典的なバレエだと、男性の役回りは「女性の補助をする人」程度のものだったりして可愛そうなのですが。
ここでは、男が主役です!
ずんずんと舞台を踏みしめ、飛び回る姿にはエネルギーが満ち溢れていて、感じ入るものがありました。


古典バレエ以上に、日本ではなじみのなさそうな現代バレエですが。
逆にバレエの決まった動きなどの知識がなくても、楽しみやすいと思います。
現代芸術は、なんといっても見て感じたことが第一ですから(そういう自由なところが、私は好き)。
どこかで機会がありましたら、躊躇せず是非行ってみてくださいね :smile:

バレエ「Ondine(オンディーヌ/ウンディーネ)」

土曜日、ロイヤル・バレエ団の「Ondine(オンディーヌ/ウンディーネ)」を見てきました。
水の精霊、ウンディーネと人間の恋を主題にした、バレエです。
あまり演奏される機会は多くなく、日本語のあらすじも見つからなかったので、簡単に書いておきます。
(私的解釈なのは、ご了承くださいませ。ネタバレ嫌な人も、読まないでね。)

【”Ondine” Henze作曲@ロイヤルバレエ2008年 あらすじ】
==================================================
◆第1幕◆
Prince Palemonには婚約者(ただの好きな人、かも?)がいるが、彼女は彼につれない態度。
プレゼントのネックレスを渡したのに、首にかけて返されてしまう。

そんな傷心のところに彼は、森で水の精霊Ondineに出会い、彼女の虜になる。
魂を持たないOndineは、最初魂を持つ人間=Palemonに驚いて、逃げてしまう。
Palemonは逃げた彼女を追って、森の奥へ行く。
そんな二人を覗き見たPalemonの婚約者、慌てて従者に命じ、二人を探しに行かせる。

Ondineは追ってきてくれたPalemonに心動かされ、彼と共に生きることを選ぶ。
けれど、人間と精霊が結ばれることを精霊王は良しとせず、二人を引き離そうとする。
そこに婚約者が放った従者が現れ、大混乱に…。
OndineとPalemonは、二人で暮らせる場所を探すべく、森を後にして船着場に向かう。

◆第2幕◆
舞台は、今まさに出港しようとする船の上。
OndineとPalemonは船に乗り込み、新たな人生の一歩を踏み出そうとしている。
ところが、その船にPalemonを追ってきた婚約者の姿も!

3人を乗せて船は出港し、やがて嵐がやってくる。
船員たちがロープを引いたり必死の作業をする中、水の精霊Ondineは不可思議な力で嵐を沈めてしまう。
そんな彼女を、船員たちは気味悪く思いはじめる…。

婚約者は、PalemonがOndineに首飾りをあげたことに怒り(以前自分でつき返したくせに…)、掴みかかって奪ってしまう。
もみ合いの中、ネックレスは海中へ(敵対的だった精霊が現れて、奪っていった感じ)!
Ondineはまた水霊としての力を見せ、それを取り戻す。
人々の彼女を見る目は、完全に疑いや恐れに満たされていく。

そこで、2度目の嵐が到来。
今度の嵐は、どうやらOndineたちの結婚を快く思わない精霊が起こしたもの。
荒れ狂う海で、婚約者は「あの女のせいでこんな嵐が!」と責め、船員たちもそれに同調した。
Palemonは妻を必死にかばうが、ついにはOndineが海に投げ込まれてしまう!

◆第3幕◆
Ondineを失った(と思っている)Palemonは、傷心を慰めてくれた婚約者を受け入れることに。
Palemonと婚約者の結婚パーティーが行われようとしている。
彼にはOndineへの罪悪感が強く残っており、彼女の幻影(?)を見る。

しかし水の精霊Ondineは、海に落ちても生きていた。
結ばれたばかりのPalemonの、手ひどい裏切り。
(いくら死んだと思ったとはいえ、すぐに別の女と結婚するなんてあんまりですよね~ :ase:
精霊は裏切りを許さない。
OndineはPalemonに死の口付けを与え、嘆き悲しむのだった。。。
==================================================

…個人的には、婚約者のツンデレっぷりが面白かった :niya:

割と短めのバレエで、コンパクトにまとまっていて良かったです。
全幕通して、さすがロイヤル・バレエ!と思わせる舞台の豪華さでしたし。
特に第2幕の船の出港や嵐のシーンは、すごい舞台装置で驚かされました。
第2幕は20分強しかないのに、その前後に30分ずつ休憩が入るのは、この準備&片付けのためかと納得しましたよ。

それほど有名な作品じゃなくても、面白いバレエはあるものですね。
先週は音楽三昧(水・金の夜にもコンサートに行ってたもので)だったんですが、締めくくりが一番良くて、大満足でした♪

ブダペスト旅行記2日目

この日のイベントは、ほぼ11時からのバレエ鑑賞のみ(15時には空港に向かうので)です。
朝食後、街を見ながらオペラ座まで向かいました。
朝の王宮
前日夜景を撮った王宮。
午前中に見ると雰囲気違ってまた、綺麗ですよね。

オペラ座は、こんな感じでした。
オペラ座 オペラ座内
今回は、ちょっと豪華にボックス席最前列での鑑賞です。
といっても、ハンガリーのバレエはすごく安いので。
ボックス席
この席で、1人3500フォリント=約1700円くらい!
ブダペストでの芸術鑑賞、オススメです :V:

見に行ったバレエは、「La bajadére(ラ・バヤデール)」という作品でした。
古代インドを舞台にしたバレエで、それだけに、衣装や踊りが異国情緒たっぷり。
お話自体もドラマチックで、すごく面白かったです。
第3幕が少し盛り上がりにかけて残念でしたが、それ以外は今まで見た中でも3本の指に入ります。

ちょうど、1月にロイヤルバレエもこの演目やるそうなので、ロンドン在住の方、興味あれば是非どうぞ。

バレエの後は、急いで昼食を食べました。
時間なかったので、写真も撮れませんでしたが…2日目も、グラーシュ注文しましたよ。
1日目のは少し甘口だったのに対し、こちらはかなりスパイシー。
どちらもそれぞれに美味しくて、グラーシュの奥深さを感じました


1泊2日ブダペストの旅、これにて終了!です。

最後にお土産紹介。
お土産♪
お酒はトカイワインのほか、パーリンカPálinkaという蒸留酒のアプリコット版を買いました。
ウニクムUnicumという、ハーブ酒も小瓶を(あ、写真からもれてる :ase: )。
ここにある小瓶は、洋ナシのパーリンカですね。
あとはフォアグラの缶にパプリカセット、スープの素。
ホットワインのカップ クロスステッチ雑誌@ハンガリー
クリスマスマーケットでは、またホットワインのカップを持ち帰ってきました。
空港でクロスステッチ雑誌も見つけたので、忘れずに。
たいしたお金を使わずに、でも楽しく買い物できたと思います。

まだ西欧と比べると、ずっと物価の安い中東欧。
雰囲気も良いしとってもオススメです。
日本からは行きづらいかもですが、旅行記だけでも楽しんでもらえると嬉しいです :happy:

アフタヌーンティー&オペラ「ナクソス島のアリアドネ」

ロンドンに住んで1年以上になるのに、いまだに行ったことがなかったアフタヌーンティー。
どうしても一度行っておきたかったので、旦那様を説得して行ってきました!

「ティー・パレス」という紅茶のお店です。
土日は予約を受け付けてないので入れるか不安でしたが。
30分ほど待って、入ることが出来ました。

憧れの、3段アフタヌーンティーです :kira:
3段トレー ケーキ3種
ホテルと違い、サービスはそれほどではないのですが。
その分17ポンド~(お茶の種類で変動)と、お手頃価格でした。
サンドイッチ・スコーンwithクローテッドクリーム&ジャム・ケーキ、いずれもかなりレベルの高いお味でしたよ♪
特にチョコレートケーキは、甘すぎずしっとりで絶品 :heart2:
これで、ロンドンでの心残りが一つ減りました(笑)

すっごくお腹いっぱいになったので、食後は近くのケンジントン・パークを散歩し、サウスケンジントンまで歩きました。
公園内は、お花や鳥・リスが溢れていて、歩いていても気分が良かったです :hana:


夜は、オペラを見に行きました。
「ナクソス島のアリアドネ」という、リヒャルト・シュトラウス作曲のオペラです。

【あらすじ】
第1幕:
ある金持ちの家で、新作オペラ「ナクソス島のアリアドネ」が上演されようとしている。
しかし、気まぐれなお金持ち。
オペラの後にコメディを上演する予定だったのが、なんと「時間がないから、まとめてやっちゃって」と無茶な注文をしてくる。
そんな金持ちに振り回される、オペラ作曲者や音楽教師、出演者達によるドタバタ劇。
第2幕:
そんなこんなで幕を開けた、「ナクソス島のアリアドネ」(劇中劇)。
当然、悲喜劇ごっちゃ混ぜ。
結局、男に捨てられて嘆いていたアリアドネが、新しい恋人を得てハッピーエンドで終わります。


旦那様は、かなり気に入ってました。
確かに歌手のレベルがすっごく高かったのは確か。
私は、音楽自体が苦手な感じだったのであんまりでした。
第2幕、80分ぶっ通しで疲れたし…(^^;

ただ、舞台装置はいつもにもましてすごかった!
第1幕、いきなり舞台がせりあがったと思ったら…なんと、舞台上が2階建てのようになって、上下両方でオペラが繰り広げられたのです!!
しかも、その間をエレベーターが動くという凝った作り。
ROHの舞台へのお金のかけ方は、ほんとすごいです。。。


アフタヌーンティーでお腹がいっぱいで、夕食を食べるほどでもなかったので。
オペラが終わった後は、家に帰ってつまみを食べつつお酒を飲んで、ゆっくり休みました。
なかなか充実した、よい土曜日でした♪

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